今も昔も、映画はみんなが楽しめる身近な娯楽。
映画が誕生して120年余り。
私たちのおじいちゃんおばあちゃん、
あるいは、ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんだって
映画を楽しんできました。
ひいおじいちゃんが観ていたかもしれない100年前の映画や
お父さんの青春時代を彩っただろう50年前の映画など
公開年ごとにランダムに紹介していきます。

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2019.3.30

 

 新元号の発表まであと2日。テレビではどんな元号になるか予想合戦が繰り広げられています。しかし、話題に登っているものは俗用に当たり避けられるそうなので、どれもハズレの可能性が高いようです。新元号の漢字選定においては6つのルールがあるそうです。「1.国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。」「2.漢字2文字であること。」「3.書きやすいこと。」「4.読みやすいこと。」「5.これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。」「6.俗用されているものでないこと。」この他にも「略称(アルファベットの頭文字)が被らないこと(※例:平成→H、昭和→Sと異なるようにする)」というものもあり、専門家の方々は頭を悩ましていることでしょう。ちょうど、発表の日はエイプリールフール。誰かのウソに騙されないようにしましょう。

 

 さて、今回は5月に天皇に即位される皇太子様がご成婚された1993年にタイムスリップ。昨年結婚25周年の銀婚式を迎えられたご夫妻。テレビでも平成の振り返りとして様々な出来事が報道されていますが、ご成婚のパレードの雅子様の花嫁姿のお美しいこと。25年前の雅子様は外務省のキャリアウーマン。時代は、グローバルを合言葉に欧米文化がもてはやされて、映画もハリウッド一色でした。1993年の国内興行成績ランキングは、「ジュラシックパーク」「ボディーガード」「アラジン」「ホームアローン2」「逃亡者」と5位まで全てハリウッド映画。もはや日本映画は映画じゃない位の勢い。テレビのトレンディドラマ人気も手伝って、日本映画は息を潜めていた時代です。

 

 そんな中、10位にランクインしていたのが古き良き昭和の香りがする人情ドラマ「男はつらいよ 寅次郎の青春」。この作品は、寅さんシリーズ第45作目。マドンナは、国民的美少女として大人気だった後藤久美子さん。寅さんの甥っ子満男(吉岡秀隆)の恋人役です。満男の恋人にしては美人すぎるような気がしますが、この時代にしてはクサイセリフをサラッと言ってみせる所など真の強さが必要なんだなと今見ると納得のキャスティングです。この後、1996年8月に主演の渥美清さんが他界する48作目まで出演しています。それから22年。今年、12月には記念すべき50作目が公開予定です。なんと主演は、故渥美清さん。舞台になるのは現代だそうですが、一体どんな映画になるのか楽しみです。

 

 映画の中での寅さんは、軽妙な語りと茶色のスーツ姿は1969年に公開された時から本当に変わらない。それゆえ、25年前に公開された時点でもちょっと古臭い昭和の雰囲気を纏っています。寅さんと言えば、昭和時代の象徴のような存在。ストーリーも予定調和の設定で本当に面白いのかなと思いますが、渥美清さんの魅力は破壊的。観れば観るほどハマります。一見はちゃめちゃですが、最後には泣かされるニクいお兄ちゃんです。「男はつらいよ」の公式サイトhttps://www.tora-san.jp/では、作品一覧にリンクして各作品の予告編が観ることができます。これだけでも見応え十分です。いよいよ、明後日には新元号が発表になります。昭和・平成、そして次の時代へと時が流れても、この映画を観ると「生きるって悪くない」と思わせてくれます。ちょっと疲れた時にオススメの映画です。

 

男はつらいよ・寅次郎の青春

DVDパッケージ

公開日:1992年12月26日

上映時間:101分

ジャンル: ドラマ

監督:山田洋次

キャスト: 渥美清, 倍賞千恵子, 前田吟, 下條正巳, 三﨑千恵子

【内容】

渥美清主演による国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第45作。東京での就職を決め、満男との交際も順調に進展していた泉はある日、宮崎で寅次郎と遭遇。訳ありの女性と一緒だった寅さんは慌て、石段で足をくじいてしまう。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

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