今も昔も、映画はみんなが楽しめる身近な娯楽。
映画が誕生して120年余り。
私たちのおじいちゃんおばあちゃん、
あるいは、ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんだって
映画を楽しんできました。
ひいおじいちゃんが観ていたかもしれない100年前の映画や
お父さんの青春時代を彩っただろう50年前の映画など
公開年ごとにランダムに紹介していきます。

これまでのライブラリー

2019.2.9

 

 今年は平成が終わる年。平成になって30年がたったのかと思うと、人生30年分を鑑みて感慨深いものがあります。昭和生まれにとっては3つ目の時代を迎えることになり、これから始まる新しい時代に期待が膨らみます。近頃は平成カラオケランキングが発表されたり、平成を振り返る企画を多く見かけます。

ところでみなさん、平成の歌姫といえば誰を思い浮かべますか?昨年引退した安室奈美恵さんや浜崎あゆみさん、宇多田ヒカルさんも多くのヒット曲を残しました。 平成は歌謡曲がJPOPと呼ばれるようになり、日本の音楽はこの30年で様変わりしました。時代の変遷により、昭和時代にはヒット曲がいくつもあった演歌の人気は低迷気味ですが、昭和の歌謡曲や演歌も今聞くと素晴らしい曲ばかり。あの独特のリズムと節回しが日本人の心にすっと馴染んできます。改めて聴くと、八代亜紀さんや石川さゆりさんなど昭和から活躍されている歌手の歌の巧さに、改めて感動します。

 

 今回取り上げた1949年は元号でいうと昭和24年。今からちょうど70年前にタイムスリップ。この年は、昭和の歌姫と呼ばれた美空ひばりさんの初のヒット曲が生まれた年であり、同年映画初主演を果たしました。その後、昭和の大スターとして映画や歌で活躍されたのは周知のとおりですが、美空ひばりさんのスターとしての第一歩となった作品が「悲しき口笛」。 当時、12才のひばりさんのシルクハットに燕尾服の衣装が有名です。 見た目はまだあどけない少女ですが、歌声は驚くほどに大人びていて人を惹きつける魅力があり、すでにスターの輝きを放っています。 この年「悲しき口笛」は映画に先行して発売され、当時としては史上最高記録となる45万枚の大ヒットとなりました。

 

 映画の舞台は、戦後の混乱期の横浜。美空ひばりさんの故郷でもあります。 ひばりさんは、ミツコという歌が上手で活発な女の子。だけど、戦争で家族とはぐれてしまった浮浪児の一人という役所。そこへ外地から復員してきた兄がミツコを探してやってくるところから物語が始まります。 古い映画だからきっと単調なストーリーだろうと思ったら、大間違い。意外にも、そこから色々なことが起こるジェットコースタームービーです。ハラハラ・ドキドキが連続して押し寄せるスリリングな展開。 戦後の復興真っ只中の日本において、このひばりさんのような歌の上手い明るい少女は多くの人を和ませていただろうと想像します。

 

  平成が終わるこの年、昭和の大スターの始まりの映画で時代を振り返ってみてはいかがでしょう?

 

悲しき口笛

公開日:1949年10月24日

上映時間:83分

ジャンル: ドラマ

監督:家城巳代治

キャスト: 美空ひばり, 原保美, 津島恵子, 菅井一郎, 大坂志郎

【内容】

当時12歳の美空ひばりが歌う同名のテーマ曲が大ヒットとなった、ひばりの本格主演第1作。戦後間もない横浜。とびきり歌の上手い孤児のミツコは、天才バイオリニスト・藤川父娘の下に引き取られるが、藤川は質の悪いアルコールが原因で失明してしまう。 — 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

 

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こちらも、おすすめ!

東京キッド

公開日:1950年9月9日

上映時間:81分

ジャンル: ドラマ

監督:斎藤寅次郎

キャスト: 美空ひばり, 川田晴久, 堺駿二, 西條鮎子, 高杉妙子

【内容】

“喜劇の神様”と称された名匠・斎藤寅次郎監督が、主演の美空ひばりのほか、花菱アチャコ、榎本健一ら伝説の喜劇役者たちを迎えて贈る笑いと涙の物語。母を亡くした少女が紆余曲折の果てに実の父の下へ戻るまでを、ひばりの熱唱と共に描く。 — 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

 

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