今も昔も、映画はみんなが楽しめる身近な娯楽。
映画が誕生して120年余り。
私たちのおじいちゃんおばあちゃん、
あるいは、ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんだって
映画を楽しんできました。
ひいおじいちゃんが観ていたかもしれない100年前の映画や
お父さんの青春時代を彩っただろう50年前の映画など
公開年ごとにランダムに紹介していきます。

これまでのライブラリー

2020.5.9.

 

 

 

 コロナ禍の影響で日常が失われる非常事態に置かれる私たち。しかし、逆に忙しく家にいる時間が無かった人にとっては、ステイホームで家族と過ごす時間が増えて、支えてくれる家族がいることを改めて近くに感じることがあったかもしれません。世界のリーダー達は「コロナとの戦い」と国民に呼びかけますが、本当は「コロナとの共生」を目指すことが真のゴール。戦うべきは、自分の中の恐怖心なのかもしれません。ワクチンの開発には、もう少し時間がかかりそうですが、日本もその開発を進めています。ストレスと上手に付き合いながら収束に向けてみんなで乗り切りたいですね。

 

 さて、今回は65年前にタイムスリップして、日本最大の自然災害フィクション「ゴジラ」をご紹介します。1954年に第1作となる「ゴジラ」が公開され、その大ヒットを受けて翌年1955年に「ゴジラの逆襲」が公開されました。以来、長く愛されてきた怪獣ゴジラ。2016年に公開された「シン・ゴジラ」が記憶に新しいところ。前作では、ゴジラを巨大不明生物・自然災害として扱ったことが、これまでの怪獣=人類の敵という概念から大きく認識を変え、それに国家組織が一丸となってゴジラと人間にとって最善の道を模索するという新しい構図が人々の共感を生みました。一方、初期のゴジラ時代は、戦後から10年。神武景気が始まる日本が経済大国として生まれ変わる夜明けの時代。モノクロの画面に映る漁村の民が、着物に草鞋姿で逃げ惑い、科学者は、専門家会議の場に図鑑を持ち込んで「これじゃないか?」みたいな議論を繰り広げお手上げ状態。どうにもならない閉塞感に包まれます。なんだか、今のコロナを報じるワイドショーを観ているみたいです。

 

 第1作でゴジラは、東京を破壊し、第2作では大阪に現れます。忘れてはいけないのは、ゴジラは度重なる原水爆実験で呼び覚まされた古代の生物ということ。原因は人間なのです。それに命の危機を感じてゴジラは、放射能を噴いて街を破壊するのです。水爆実験の光の記憶に怯えているだけです。そこに人間が対峙することで、さらなる悲劇が重なります。ゴジラを倒すために多くの犠牲が払われます。勝ち負けだけでは、決着しないことにすでに多くの人が気付いているのに、それを辞められない哀しさ。戦いモードを捨てられない私たちは、ゴジラのジレンマをずっと抱えて生きていくのでしょうか。「ステイホームで世界を救う」という今のキャッチフレーズは、「戦わないことが、最善」ということを人間に伝えるために地球が発した言葉かもしれません。

 

ゴジラの逆襲

DVDパッケージ

公開日:1955年4月24日

上映時間:82分

ジャンル: ドラマ

監督: 小田基義

キャスト:小泉博,若山セツ子,千秋実,土屋嘉男,木匠マユリ,沢村宗之助,清水将夫,志村喬

【内容】

『透明人間』の小田基義が監督を務めたシリーズ第2作。再び現れたゴジラは、新たな巨大怪獣・アンギラスと格闘しつつ海中へ。政府はゴジラの本土上陸を阻止せんとするが、脱走した囚人の起こした火災がゴジラとアンギラスを大阪に誘導してしまう。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

●ゴジラの逆襲[DVD]  新品 ¥2,700〜

※アマゾンプライムでも視聴できます。

ゴジラ

DVDパッケージ

公開日:1954年11月3日

上映時間:97分

ジャンル: ドラマ

監督: 本多猪四郎

キャスト:宝田明, 河内桃子, 平田昭彦

【内容】

特撮映画のエポックメイキングとなった元祖怪獣映画。水爆実験で海底の生活環境を破壊された太古の怪獣が地上に出現。ゴジラと名付けられたその怪獣を倒すため、政府は芹沢博士を頼るのだが…。“東宝DVD名作セレクション”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

●ゴジラ(昭和29年度作品)[東宝DVD名作セレクション] 新品 ¥2,097〜

※アマゾンプライムでも視聴できます。

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