今も昔も、映画はみんなが楽しめる身近な娯楽。
映画が誕生して120年余り。
私たちのおじいちゃんおばあちゃん、
あるいは、ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんだって
映画を楽しんできました。
ひいおじいちゃんが観ていたかもしれない100年前の映画や
お父さんの青春時代を彩っただろう50年前の映画など
公開年ごとにランダムに紹介していきます。

これまでのライブラリー

2019.1.5

 

 いよいよ、東京オリンピックまであと一年。1964年といえば、10月10日に開幕した東京オリンピックの年。戦後日本が世界に存在感を示したあのイベントに、猫も杓子も心躍らせた年。映画「ALWAYS三丁目の夕日 ’64」のあの年です。

その年1番の興行成績を納めたのがこのドキュメンタリー映画「東京オリンピック」。

犬神家の一族やビルマの竪琴、細雪などの市川崑監督の作品。人間ドラマを得意とするイメージでしたが、ドキュメンタリーを撮っていたとは意外。この時監督は、49才。黒澤明監督から引き継ぐ形で制作した記録というより、ドラマを描いたドキュメント映画です。

 

この頃映画は、入場料300円。 かけそば:50円、ラーメン:60円 コーヒー:70円の時代。 映画は今よりちょっと贅沢な娯楽だったのでしょうか。テレビがまだ白黒が主流だったこの頃、娯楽の中心は映画だったことは間違いありません。

 

 この年は、東京オリンピックに付随してインフラなど様々なものが新しく登場しました。

東海道新幹線の開通をはじめ、東京モノレール、伊豆スカイライン開通。日本武道館が開館したのもこの年でした。そして、ホテルニューオータニ、東京プリンスホテルなどホテルが次々と開業し、世界からお客様をお迎えしました。

 

 巷では、赤塚不二夫のおそ松くんに登場するイヤミの決まり文句「シェー!」が流行。

普通のおばさんになりたいと行って一度引退した都はるみの「アンコ椿は恋の花」がヒット。水前寺清子の「涙を抱いた渡り鳥」や美空雲雀の「柔」など、演歌が大人気だった時代です。 今は吉本興行のタレントさんたちが歌って有名な坂本九の「明日があるさ」もこの年の楽曲です。この頃の歌手の歌声をyoutubeなどで聴き直すと、その上手さに驚くばかり。 新しいものが良いとは限らないと思い直します。

 

 また、海外の映画も花盛りです。絶世の美女と謳われたエリザベス・テーラーの「クレオパトラ」。永遠の妖精 オードリー・ヘップバーンの「マイフェアレディ」など今も語り継がれる名作が生まれています。 そのほかにも今や世界的な怪獣ゴジラの映画「モスラ対ゴジラ」や植木等の日本一男シリーズの第二作「日本一のホラ吹き男」など底抜けに明るい映画がヒットしていました。

 

いよいよ、来年に迫った世界的ビックイベントを前に、DVDでチェックしてみてはいかがでしょう。

東京オリンピック

公開日:1965年3月20日

上映時間:170分

ジャンル: ドキュメンタリー

監督: 市川崑 渋谷昶子(バレーボール) 安岡章太郎(体操) 細江英公

脚本:市川崑 和田夏十 白坂依志夫 谷川俊太郎

【内容】

1964年に開催された東京オリンピックの全貌を記録したドキュメンタリー映画。黒澤明からの劇的な総監督交代を経て、“人間としての選手を捉える”という市川崑監督の意図によって、斬新なアプローチで東京オリンピックの模様を鮮やかに描き出している。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

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