
味噌汁、肉じゃが、カレーライス。
お袋の味と言われるメニューは数あれど、
子供の頃に食べたおいしい記憶は、
大人になってもずっと残っているもの。
母親や父親、あるいはおじいちゃんやおばあちゃんが
作ってくれたあのメニュー。
思い出と一緒にご紹介します。

2019.8.31.
母の味をお豆に感じる「甘々大豆のひじき」
静岡県浜松市東区 (40代・女性)のレシピ
今回は、和食の定番「ひじき煮」のご紹介。おふくろの味で思い出されるメニューの中でも煮物は各家庭で味付けや具が違うので、お店でも味わえない唯一無二の一品。里帰りした時に食べる母親の煮物は格別です。
レシピを紹介してくれた家庭は、兼業農家。お母さんは毎日朝から晩まで田んぼや畑など農作業に忙しくしていたそう。そのせいか、煮物や味噌汁など味付けは、濃い目。煮物も甘辛のこっくりとした味が多かったそう。
そして、一番に思い出すのは、甘く煮た五目豆。ごぼう、にんじん、こんにゃく、鶏肉が入っていました。大豆は水からゆっくり戻すのですが、ストーブの上で一日コトコトしておけば出来上がるあまり手間のかからないメニュー。それを思い出して自分でも作ってみても、なかなか同じ味にはならないそう。
自分が三人の子育てに追われる母になってみて思うのは、当時喜んで食べていたメニューは全体的に手抜きが多かったこと。例えば、冬のお餅シーズンになると夕飯がおしるこという日があったそう。子どもの時は、それがとっておきのメニューで、「やったー!」と言って食べていたそうですが、それもコトコト煮るタイプのお料理。手を掛けずに子どもが喜ぶメニューということで、お母さん的にはシメシメと思っていたかもしれません。
今回は、そのお母さんの五目豆を思い出して作るひじき煮を教えていただきました。大豆とひじきを別々に煮るやり方で、大豆がねっとりとコクのある仕上がりになります。シーチキンを入れるのでご飯のおかずにぴったり。今の家族もこのひじき煮は大好き。少し多めに作れば、お弁当づくりにも心強い味方になるそうです。
自分の家のひじき煮とは、一味違う煮物を楽しんで見てください。

材料(4皿分)
・ひじき 100g(戻した後の重さ)
・にんじん 1/2本
・油揚げ 1枚(大きさによって調整してください)
・シーチキン 1缶
・大豆(水煮) 100g
☆大豆用調味料/砂糖 大さじ3・みりん 大さじ1・水100cc
★ひじき用調味料/砂糖 大さじ1・醤油 大さじ2・だし汁50cc
作り方
1.大豆に水をヒタヒタに入れ、
☆の調味料を入れたら
弱火〜中火で15分程煮る
2. にんじん、油揚げを刻んでおく
3. シーチキンの油でにんじん、
油揚げを炒め、しんなりしたら
ひじきを入れ軽く炒める
4.★の調味料を入れ、5分ほど煮る
5.大豆が煮詰まってトロッとした
煮汁になったら火から下ろす
6.ひじきが煮詰まったら、
大豆と合わせて出来上がり
目次
- お弁当にも夕飯のおかずにも「ナスのピリ辛醤油炒め」
- 冷蔵庫の重鎮 常備調味料「にんにく胡麻油」
- お弁当の常連「ピーマンの卵とじ」
- カルシウムたっぷり「煮干しふりかけ」
- おばあちゃんの具沢山「オムレツ」
- お醤油屋さんのおもてなし料理「鳥めし」
- 白菜が余ったら…あったか「白菜スープ」
- ご飯がバクバク進む「新玉ねぎの卵焼きウスターソースかけ」
- たまに食べたくなる「りんご入りポテトサラダ」
- ネパール グルン族直伝!特別な日の「チキンカレー」
- おばあちゃんのごはんのお供「特製ミートソース」
- 風邪を引いたらこれ!「味噌仕立てのお粥」
- ネパールのお味噌汁「ダルスープ」
- 伊熊家の「ピーマンのそぼろ肉詰め」
- 昭和に出会ったハイカラ料理「ビーフストロガノフ」
- 3代続く無限ループ なぜか恋しい「白菜の炒め煮」
- パーティの締めにはこれ!「なんちゃってフルーツプリン」
- 1秒でも早く美味しいものを「なんちゃってミートローフ」
- 簡単!夏のお楽しみメニュー「冷や汁」
- ほっこりやさしいネパールのお母さんの味「野菜カレー」
- 母の味をお豆に感じる「甘々大豆のひじき」
- お弁当にはこれじゃないと!「ねぎ入り卵焼き」
- 最強の褒められメニュー「そぼろの春雨サラダ」
- みんな大好きな味「すき焼き風煮物」
- 疲れも吹き飛ぶ「トマトのマリネ」
- 冬が始まる合図「鶏肉と白菜の中華スープ」
- お正月の定番!父親が作る「落花生のおなます」
- ネパール定食のお漬物「アチャール」
- 旬のタケノコがたっぷり「春巻き」
- あと一品作りたい時の救世主「蒲鉾のポテサラ」
- 素朴でほっこり節句のお菓子「おかしわ」
- 夏休みのお昼の定番「トマトとキャベツと卵の炒め物」
- 特別な日の「すいかのフルーツポンチ」
- キャンプの定番「キャベツとコンビーフのスープ」
- 学生時代の友達が、もう一度食べたい「ごまの唐揚げ」
- おでんの季節に欠かせない「にんにく味噌」
- 思い出したらまた食べたい!「人参とほうれん草の卵炒め」