
味噌汁、肉じゃが、カレーライス。
お袋の味と言われるメニューは数あれど、
子供の頃に食べたおいしい記憶は、
大人になってもずっと残っているもの。
母親や父親、あるいはおじいちゃんやおばあちゃんが
作ってくれたあのメニュー。
思い出と一緒にご紹介します。

2019.12.28.
お正月の定番!父親が作る「落花生のおなます」
静岡県浜松市(40代・女性)のレシピ
いつの間にか今年も残すところ数日となりました。子供の頃は年末になると年賀状の準備から大掃除やおせち作りと家族総出で新年の準備に大忙しでした。母は、台所とリビングや和室、トイレ。父は、車とお風呂。子供は窓拭きと自分の部屋の片付けと毎年なんとなく役割分担が決まっていました。でも今は、やり残すことがないようにとムキになってお掃除もしますが、普段手を抜いている分積み残しが多すぎて、まあこのくらいでいいやと毎年どこかは目をつぶるのが習わしになっています。
今回ご紹介するのは、お正月には欠かせない「なます」を紹介。年末のお掃除が終わって、夕方になると父親が作り始めるのがこの料理。小学校の頃は、必ず手伝っていたといいます。静岡県沼津市出身の父が作るおなますは、落花生入り。香ばしいので、子供でも食べやすかったそう。「おーい、ちょっと来い!」と呼ばれて行くと、父親が落花生の皮を剥いてスタンバイ。すり鉢を渡され、足の裏で挟んで固定し、その中に落花生を入れてゴリゴリとすりつぶすお手伝いをしたそうです。今思えば、足ですり鉢を挟むのはお行儀が悪いのですが、この頃のすり鉢の底にはシリコンもついていません。これが一番いいやり方と父親に教わりました。時々、落花生をつまみ食いをしながらやるのが楽しかったそう。今思えば、この時にすり鉢の擦り方を覚えたといいます。
父親が作る落花生が入ったおなますは、当時住んでいた浜松市では珍しいもの。毎年、たくさん作ってご近所さんへ振る舞っていました。当時は、お隣さんがおかずをくれたりすることもよくあって、タッパーを持って隣の家に届けに行くお使いもたくさんありました。そんなやりとりも懐かしい思い出です。

材料(4〜5人分)
・大根 2/3本
・人参 1本(小さめ)
・塩 適宜(塩もみ用)
・落花生(味がついていないもの) 50g
・酢 大さじ2
・砂糖 大さじ2
※味付けは甘めです。お好みで酢と砂糖の量を調整してください。
作り方
1.大根を千切りにし、塩で
揉んで水を絞る
2.同じように人参も千切りにし、
塩で揉んで水を絞る
3.落花生をすり鉢で
しっとりするまで潰す
4.落花生に酢と砂糖で味付けし、
大根と人参を入れる
5.全体を混ぜて、味をなじま
せて出来上がり
目次
- お弁当にも夕飯のおかずにも「ナスのピリ辛醤油炒め」
- 冷蔵庫の重鎮 常備調味料「にんにく胡麻油」
- お弁当の常連「ピーマンの卵とじ」
- カルシウムたっぷり「煮干しふりかけ」
- おばあちゃんの具沢山「オムレツ」
- お醤油屋さんのおもてなし料理「鳥めし」
- 白菜が余ったら…あったか「白菜スープ」
- ご飯がバクバク進む「新玉ねぎの卵焼きウスターソースかけ」
- たまに食べたくなる「りんご入りポテトサラダ」
- ネパール グルン族直伝!特別な日の「チキンカレー」
- おばあちゃんのごはんのお供「特製ミートソース」
- 風邪を引いたらこれ!「味噌仕立てのお粥」
- ネパールのお味噌汁「ダルスープ」
- 伊熊家の「ピーマンのそぼろ肉詰め」
- 昭和に出会ったハイカラ料理「ビーフストロガノフ」
- 3代続く無限ループ なぜか恋しい「白菜の炒め煮」
- パーティの締めにはこれ!「なんちゃってフルーツプリン」
- 1秒でも早く美味しいものを「なんちゃってミートローフ」
- 簡単!夏のお楽しみメニュー「冷や汁」
- ほっこりやさしいネパールのお母さんの味「野菜カレー」
- 母の味をお豆に感じる「甘々大豆のひじき」
- お弁当にはこれじゃないと!「ねぎ入り卵焼き」
- 最強の褒められメニュー「そぼろの春雨サラダ」
- みんな大好きな味「すき焼き風煮物」
- 疲れも吹き飛ぶ「トマトのマリネ」
- 冬が始まる合図「鶏肉と白菜の中華スープ」
- お正月の定番!父親が作る「落花生のおなます」
- ネパール定食のお漬物「アチャール」
- 旬のタケノコがたっぷり「春巻き」
- あと一品作りたい時の救世主「蒲鉾のポテサラ」
- 素朴でほっこり節句のお菓子「おかしわ」
- 夏休みのお昼の定番「トマトとキャベツと卵の炒め物」
- 特別な日の「すいかのフルーツポンチ」
- キャンプの定番「キャベツとコンビーフのスープ」
- 学生時代の友達が、もう一度食べたい「ごまの唐揚げ」
- おでんの季節に欠かせない「にんにく味噌」
- 思い出したらまた食べたい!「人参とほうれん草の卵炒め」