「介護」といっても何をすれば良いのか、まだよくわからない。
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「介護サービスの種類」住まい その1

高齢者施設住宅の種類と特徴_vol14

■住まい■

老人ホーム・介護施設は、運営主体、目的や入居条件によりさまざまな種類があります。

公的施設か、民間施設か、要介護になったときに介護サービスを受けられるか、

それとも外部のサービス事業者と別途契約が必要かなど、役割と特徴によって細かく種類が分かれています。

これから4回にわけて、各施設について紹介します。

 

 

 

●主に要介護者向け[公的]

 

 

特別養護老人ホーム(特養)※地方公共団体、社会福祉法人等

 入居基準は要介護度3以上。 食事・入浴・排せつ介助などの身体介護、清掃・洗濯など日常的な生活支援、リハビリ、レクリエーションなどの介護サービスを受けることができます。 重度の認知症の方の受け入れも行っています。 看護師は、日中はいますが夜間配置の義務はないため、医療ケアを常時(夜間も)必要とする方の対応は難しく、入居不可となるケースもあります。

 入居の順番は申し込み順ではなく、介護度以外に家族状況なども考慮して必要度が点数化され、緊急度の高い方が優先されます。 看取りの対応が可能なため、終の棲家として暮らせます。比較的安価に入居できますが、待機者は非常に多く、地域によっては入居まで数ヶ月~数年かかると言われています。

 

 

 

介護老人保健施設(老健)※地方公共団体、社会福祉法人、医療法人等

 病院と自宅の中間的な位置づけで、退院後すぐの在宅生活が難しい要介護1以上の方を対象に、在宅復帰を目指す介護保険施設です。 入居期間は原則3~6ヶ月ですが例外もあります。 食事・入浴・排せつなどの身体介護、医師・看護師による医療的管理、理学療法士などによるリハビリテーションなどが提供されます。

 

 

 

介護医療院(介護療養型医療施設)※地方公共団体、社会福祉法人、医療法人等

 2023年度末までに廃止が進められている「介護療養型医療施設」に代わり、2018年4月に「介護医療院」という新しい施設が誕生しました。日常生活の身体介助や生活支援のほか、手厚い医療的ケアを受けられる「生活の場」という点が特徴です。 入居基準は要介護度1以上。医師や看護師が配置されているため、喀痰(かくたん)吸引や経管栄養など医療ニーズの高い要介護者にも対応します。 また、長期療養に対応し、看取りやターミナルケアも担います。

 

 

 

軽費老人ホームC型(ケアハウス介護型)※地方公共団体、社会福祉法人、医療法人、公益法人等

 軽費老人ホームは、身寄りがない、または家庭環境や経済的な事情などにより家族との同居が困難な高齢者のために、社会福祉法人や地方自治体、民間事業者などによって運営される福祉施設です。 自治体の助成を受けて有料老人ホームよりも比較的低い費用で利用でき、所得によって料金が決まります。

 元々経費老人ホームには、A型,B型,C型の3種類がありましたが、制度改正によって2008年以降はA型とB型が新設されなくなり、すべてC型(ケアハウス)に統一されました。軽費老人ホームC型(ケアハウス)は、食事と生活支援サービス(見守りや外出、料理、掃除など)が提供されます。

 さらにC型には、身寄りのない方への生活支援を行う「一般型」と、要介護状態の方に生活支援と介護サービスを提供する「介護型」の2種類があります。
介護型ケアハウスに入居できるのは、独居生活に不安があり、要介護度1以上で65歳以上の方。一般型と同様のサービスに加え、食事や入浴、トイレなどの介助、機能訓練や通院の付き添いなどのサービスが受けられます。要介護度が上がったとしても住み続けることができ、看取りまで行ってくれる施設もあります。しかし現状は、数が少ないために人気が集中し、すぐに入居できず、入居待ちの時間が発生してしまう場合が多いようです。

 

※分類の便宜上、「民間」と「公的」に分けていますが、すべての施設がその限りではありません。「民間」となっている事業も、「公的」機関が経営している場合もあります。詳しくは、各施設へお問い合わせください。

 

 

文・見崎庸平(ランチプレス)

 

〈監修〉
落合克能
(聖隷クリストファー大学社会福祉学部教員)

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